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世代を超えた「懐かしい」 [写真]


写真:ALFIES BAR -大阪・江坂-

古いものはなにかと好きだ。ディスクジョッキーの役割を果たす機械というか。
欧米のBARの片隅に必ずおいてあるであろう(あったであろう)機械。

懐古主義を構造分解し、その正当性を証明することは難しい。
懐古主義とは、何らかのデータに基づいて過去と現在の差異を分析し、
その優劣を判断できる類のものではなく、感覚的なもの、つまり感情論
に根ざしたものが大半であるから。

ただ、だいぶ年配の方がこの機械を見て「懐かしい。昔のものは良かった。」
などと、文字通り懐古的になるのはわかる。
とすれば、僕がこの機械を見てえた感情はどう説明すればよいのだろう。

こんなテレビや小説の中ですらあまりであったこともない物、そしてその機械
の名前すら知らない始末。ゆとり世代…。

そんな僕が最初にこの機械に対して抱いた印象は「懐かしい。」だった。

単純に今の行き過ぎた物質社会への味気なさを受け入れられないだけの
あまのじゃく的な偏屈さからなのか。

でも。
父母のDNAから引き継がれた世代を超えた記憶色かも、などという非科学的
な思いが脳裏をよぎったことも事実だったり。

わからん。


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