白で黒を描く [写真]
高校、大学と書道部に在籍していた。中学校の頃にサッカー部をやめる条件として、担任の先生から何か他の部に所属することを提示され、なんか納得いかないままに「じゃ書道部で」と。なぜそこで書道部にしたかは全く覚えていない。高校時代は週に一回顔をだすかださないかぐらいで、展覧会前にひたすらつめて書き続けるという夏休みの宿題状態。
大学に入っても他に別にしたいこともとりたててなかったので書道部に入った。そこの先輩に書道に非常に熱心な方がいらっしゃって、触発されて少し真面目に取り組むようになった。
その先輩がおっしゃっていたのがこの一言。
「K_sukeくんの書は、ただただ黒い墨で文字を書いてるだけにすぎない。
書道は黒と白だけで構成される。もう少し、白を書くことに注力してみなさい。」
白を書くという発想に驚かされた。
黒は白を活かすためにある、そういう逆転の発想で書いたのが三年生のときのこの作品だ。
僕の卒業校の創始者である新島譲の寒梅の詩が題材。
庭上の一寒梅 笑うて風雪を冒(おか)して開く
努めず 又、争わず
自ずから占(し)む 百花のさきがけ。
PCを整理していて当時の写真がでてきて「中途半端でおわった書道をまたやってみるのもいいかもなぁ」なんて思ってしまった。
2007-09-04 02:17
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「byte」の無駄遣いで軸の無い私ですが・・・・・・・
「白を描く」そんな気持ちでブログを書き進めたいですね
by pace (2007-09-05 00:35)
>paceさん
niceありがとうございます。
そういうやさしさが僕の乾いた心に染み渡ります^^;
こうやってPC(や携帯)から書く味気ないゴシック体ですが、それでもやはり「白を描く」はあると思いますね。
私はついつい文章が説明臭く、そして長くなってしまうのですが、文才のある方は短いブログであっても、言葉の配置、句読点の置き方、すべてにいたるまで素晴らしく「あぁ、これもまた白をきるということなのだ」と感心されられます。
ビジネス文書で白を描いて「行間は推して知るべし!」などというのは暴挙ですが笑
by k_suke (2007-09-05 18:51)
わざわざおいでくだすって、ありがとうです。
当時はナイスだけ置いていて、コメント欄をひらいたのは今春以降なものですから、
こちらにて御礼と、それから社交辞令じゃないナイスを置かせていただきます。
個人的には、リンク先を踏んでいったら色がどんどん消えていき、
黒と白のみの世界に近づいていく・・・はずだったのですが、
CSSの使い道をどうも得ず、あんな桃色郭な世界になっています。
自分は「黒と白に彩を感じる」ようになれたら良いのですが。
またよろしかったらおいでください。
by もん (2007-09-19 12:57)